ドリームインキュベータ(DI)の選考について
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JOCの竹田会長が大変なことになっていますね。
フランス司法当局がなぜこのタイミングで動き出したのか不明で、ゴーン事件に対する報復だという指摘も一部ではあったりしますが、本当のところはどうなんでしょうか。ちなみに、日本も起訴された刑事事件の高い有罪率はかねてから指摘がありまして、ゴーン氏の件もあり、フランスから批判されてましたが、実はフランスも起訴までいったら8割以上が有罪らしい。残りは察していただければ。
さて、今回はドリームインキュベータ(DI)の選考対策についてお話します。
ドリームインキュベータの特徴
ドリームインキュベータは、元BCG日本支社長の堀紘一さんが創業した日系のコンサルティングファームです。
日系ファームの中では最も入社難易度が高いと思います。外資系ファームと比べても入社難易度はそんなに変わらないかもしれません。
ドリームインキュベータは、いわゆる戦略コンサルティング事業のほかに、インキュベーション事業を行っていて、入社後はどちらの事業にも一通り携われるのが魅力的です。
インキュベーション事業では、ベンチャー企業への投資だけでなく、実際に自社の社員を送り込んでいます。そして、社員は、実際のビジネスに触れることで、リアルなビジネス感覚を養い、その後コンサルティング事業に戻ってからは、その経験を活かしてより本質的な提言に繋げる、という好循環を生み出しています。
一般的な戦略コンサルティングファームと比べると、少し特殊なドリームインキュベータですが、特徴は以下の通りです。
・社員のレベルは高い。
・社員の人柄はコンサルティングファーム特有の感じがなく、非常に良い人が多い。
・熱意がある人が多い。
・社風はわりと日系企業寄り。
・インキュベーション事業にも携わるので、コンサルティングスキルだけでなく、投資のスキルがつく。また、実際に投資先で業務を行うので、コンサルティングファームにいながらリアルなビジネス経験が積める。
・新卒の入社ハードルはコンサルティングファームの中でも一番高いと言われており、ゆえに新卒が非常に優秀なため、一部ではあるが、中途を見下している面が見受けられる。
・戦略コンサルティング事業では、新規事業戦略や成長戦略系の案件に特化しているので、カーニーのようにコスト削減系の案件をひたすらやるリスクはほぼ無い。
ドリームインキュベータのケース面接について
ドリームインキュベータのケース面接は、本質議論系です。
※フレームワーク系と本質議論系の違いはこちらをご覧ください。
お題は、趣味を聞かれて、その趣味に対して、通常のフェルミ推定→売上増加施策という場合もありますが、社会課題的なものを根本から考えるようなお題も出たりします。
例えば、以下のようなお題です。
・長時間労働は何が問題か?問題を構造化した上で、問題点を指摘せよ。
・物流業界の労働者不足は何が問題か?問題を構造化した上で、問題点を指摘せよ。
・中規模ディベロッパーの社長だったら、どんな戦略をとるか?
・現職の課題は何か?
お題の市場は、どういった構造になっていて、何が問題なのか、その上でその問題を解決するための打ち手は何か?と深く考えさせられるものが多いです。
ドリームインキュベータの選考通過のためのポイント
上記に記載したように、ケース面接では、問題の本質について深く考えられるかを見られています。
表面的な事象ではなく、何が問題なのか?ということを日々考えるようにすることが重要になります。
以下、ポイントです。
・物事を「構造化」して考えるということについては、『考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則』という本が役に立ちます。
・MECEであるかどうかについては意識しなくて良いので、表面的な事象に対して、なぜ?を繰り返し、深堀りして真の課題を特定するようにしてください。
・真の課題を特定できたら、何が有効な打ち手なのか、複数オプションを出せると良いです。(「他には?」とずっと聞かれます)
今回の課題図書
・『 考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則』
物事を「構造化」して考えるということについて書かれた書籍です。多くのコンサルティングファームの入社前の課題本でもあります。ケース面接前には読んでおくと良いです。
・『3000億円の事業を生み出す「ビジネスプロデュース」戦略』/三宅孝之、島崎崇著
著者のお二人は、ドリームインキュベータ執行役員の方々です。
ドリームインキュベータの新規事業戦略、成長戦略について書かれた書籍で、課題をどう解決するか、という点は参考になります。面接前に読んでおくと良いと思います。
・『コンサルティングとは何か (PHPビジネス新書) 』/堀紘一著
ドリームインキュベータ創業者で、スーパーコンサルタント堀さんの著書です。
コンサルティングについての理解を深めるために読んでおくと良いと思います。
それでは、また次回。