凡人の凡人による凡人のための戦略コンサル転職日誌

凡人である私が外資系戦略コンサルティングファームの内定を勝ち取った話を書いています。少しでもご参考になれば。(ケース面接練習や、ご相談はお気軽に→consulting.tensyoku@gmail.comまで)

BCG(ボストンコンサルティンググループ)の選考について

こんにちは。ユウキです。

 

Twitterアカウント(たまにつぶやいてますので、フォローお願いします)⇒https://twitter.com/consul_yuuki

ココナラ(転職相談、ケース面接練習のご依頼はこちらから)⇒

https://coconala.com/services/687199

 

今回は、学生からも転職希望者からも人気の高い、外資系戦略コンサルティングファーム、BCG(ボストンコンサルティンググループ)の選考についてお話します。

 

BCGの特徴

ファームとしての特徴は以下の通り。

※あくまで個人的な見解もありますので、判断材料にされる際は、色々な情報源から情報を入手されて裏を取るようにされることをおすすめします。

・近年は業績好調で、かなり採用を強化している。

・一方で、アクセンチュアなどの下位ファーム(と彼らは考えている)からも大量に転職しており、クライアントや人材マーケットでは、人材の質の低下が指摘されている。実際、採用基準はかなり下がっており、以前は学歴も東大、京大がメインで、早慶で最低ラインだったところが、今ではMARCHクラスの大学出身者からも採用しているらしく、エージェントも今ならかなり入りやすいですよ、と言っていた。

・しかし、オフィサー陣は優秀かつプロジェクトへのコミットの姿勢が強い。

・社風は基本的にドメスティックな会社で、他社に比べて英語を使う機会はほぼ無い。面接でも特に英語は重視されない。もちろん英語面接は無い。

・人材をじっくり育てるという姿勢が他ファームに比べて強く、入社後数年はUp or Outは無い。

・中の友人曰く、面白い人がほぼいなくなってしまったらしい。話を聞いて個人的には、昔は多少やんちゃで天才肌の人も多くいたのに対して、今はおだやかで秀才系の人ばかりになってしまったのかなと解釈した。確かに面接でお会いした方々は、良い意味でも悪い意味でも、まじめで普通の人という感じだった。

日系企業のようにお堅い面も。

・案件は、戦略案件ももちろんあるが、従来アクセンチュアやベイカレントなどがやっていた実行系の案件にもかなり手を出している。また、それに伴い、戦略を主に担う1軍と、実行系を主に担当する2軍でコンサルタントが仕分けされているらしい。

 

BCGの選考の流れ

・書類選考

Webテスト(基本的にWebテストがあるのは若手のみ)

・面接:ケース面接を3~4回(選考回数は人によって異なります。)

※以前は1次面接で作文試験とクイズ形式の試験をやっていたようですが、最近は1次面接からケースをやることが多いようです。

 

BCGのケース面接について

BCGのケース面接は、他社のようにふわっとしたお題を出されて、市場規模を推定→売上2倍施策、といった流れではありません。

最初にビヘイビア面接(志望動機などを聞かれる通常面接)を10分程度された後、ケース面接に移るのですが、その際、数枚の資料を渡されます。その資料には、ある業界の市場データや、競合データ、その業界に属する架空のクライアント企業のデータが記載されており、設問も記載されています。

設問は3C分析のようになっており、市場分析、競合分析、最後に自社分析をした上で、クライアントがどのような戦略を取るべきか、という流れになっています。

 

BCG選考通過のためのポイント

以前も書きましたが、BCGのケース面接は本質議論系です。

※本質議論系とフレームワーク系の違いについては以下をご参照ください。

 

yuuki-consulting.hatenablog.jp

 

選考通過に必要なことは、

・各設問は重要な論点についての設問であり、解いていくと、必然的に最後の打ち手の提言の設問に繋がる。というか、繋がるように分析をしなければならない。つまり、分析のための分析をすると落ちます。

・分析にあたっては、あくまで渡された資料の中にあるファクト(グラフや設定)から何が言えるのか?=示唆出しをするようにしてください。

ROAなどの管理会計指標については一通りインプットしておく必要があります。『戦略思考で読み解く経営分析入門』という本は、私が実際に選考前に読んで良かったと思うので、読んでみてください。

・BCGは先述の通り本質議論系です。論点について考えること=論点思考(ケース面接上では設問について考えるということ)、そして、分析から何が言えるのか?=仮説思考について理解が無いと選考を突破していくのは難しいです。BCG元パートナーの内田さんが、それぞれ、『論点思考』、『仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法』という本をお出しされており、そのまま考え方の理解に使えるので、これはBCG受験の際は必読です。

 

これだけ見ると少しハードルが高そうですが、実はBCGの選考では繰り返し同じ問題が出題されておりますので、ある程度準備をしておくことは可能です。

実際、私も友人やエージェントを通して過去問を入手していたのですが、初見の問題は一回も出ませんでした(笑)

BCGに特化してケース対策を行いたい方は、私でよければお付き合いいたしますので、ご連絡いただければと思います。

 

今回の推薦図書

最後に、BCGを受験する上で読んでおくべき書籍(というか必読)を以下にご紹介いたします。

 

・『戦略思考で読み解く経営分析入門―12の重要指標をケーススタディで理解する』/大津広一著

重要な会計指標を総復習できます。時間が無い方は、ROAROE損益分岐点の項目だけでも面接前に読んでおくことをおすすめします。

 

・『論点思考』/内田和成著

BCG元代表内田さんの本です。論点思考とは何か?ということがとりあえず理解できれば大丈夫です。さらっと読めます。

・『仮説思考』/内田和成著

同じく内田さんの本です。

こちらも、仮説思考とは何か?ということがとりあえず理解できれば大丈夫です。